使いやすくてコンパクト、かつ渋いバーナーが欲しい!
使い勝手のいいバーナーはたくさんありますが、渋さも求めるなら、まずトランギアアルコールバーナーは持っておいて間違いなし、おすすめします!
機能だけでなく、歴史もあって、何より真鍮ボディーのエイジングが渋い!
僕は2つ持っていて、もう買ってから7年くらい経ちますが、未だにメインで使い続けています。
入門から上級者まで使える、小さなボディーにたくさんの魅力が凝縮された定番のバーナーです。
コンパクト・軽量なのにハイパワー、しかも静か
トランギアのバーナーは燃料用アルコールを使って燃焼させます。
パーツは3つ(本体と蓋2種類)とシンプルな構造で直径7.5cmとコンパクト、計110gととても軽量。
右上が本体(燃料タンク)、左が消化・火力調整用の外フタ、右下が燃料が漏れないように密封できる内フタです。
使い方はとても簡単、本体に燃料用アルコールを注いで着火するだけ。
2/3(約60ml)くらい燃料を入れて、20〜30分程度燃焼します。
燃焼時の様子はこんな感じで、炎も大きく、結構火力あります!(とは言ってもガスバーナーには劣りますが)
風がなければ(あるときは風防を使えばOK)、500mlの水を10分ちょっとで沸騰させられるくらいです。
こんな大きい炎ですが、全くと言っていいほど音がなく静か(サイレントバーナーと呼ばれたり)。
バーナー外側の穴から綺麗な青い炎が出て、焚き火じゃないけど、見てると癒されます。
フタを使って、消化・火力調整もできる
シンプルな構造でただ燃料を燃やすだけという感じですが、フタを使えば火を消したり、火力を調整したりできます。
2つあるフタのうち、外側のフタ上部がこんな感じでスライドするようになってます。
フタ自体は真鍮製ですが、スライドする部分は鉄製になっていて、閉めた状態でフタを落とせば消火できます。
こんな感じで、スライド部分の開きを調整すれば火力調整もできます。
あらかじめ調整してからフタを落としてもいいし、先の細いものを鉄フタの穴に引っ掛ければ動かせます。
別にある内側フタは、裏側にパッキンがついていて、フタをねじって閉めることができて燃料を入れた状態でも漏れません。
登山や渓流釣りでは、燃料を中に入れられるので(別で燃料を持たなくていいので)めちゃ便利です。
パッキンはいずれ劣化しますが、交換用も売ってるので安心です。
ちなみに7年間一度も変えてませんが、今のところ漏れたりしてません(多分まだ劣化してない)。
歴史も深く、使い込むほど真鍮のエイジングがカッコいい
今更ですが、トランギアはスウェーデンの会社で創業約100年、アルコールバーナーは開発されてから50年以上経ちますが、ほぼ形は変わってません。
スウェーデン軍にも一回り大きいトランギアのアルコールバーナーが採用されていて(当然持ってます)、どちらもカッコいいです。
これは内側のフタの表面、これ自体は軍用モデルではないですが、注意書きのテイストがミリタリーな雰囲気?で素敵。
バーナー本体の裏側にはトランギアロゴがドデカく入っていて、真鍮のエイジングも相まってかなり渋いです!
立体的なロゴ刻印と傷、真鍮のくすみが重なっていて、たまりません(個人的な感覚かもしれません)。
ボディー全体もエイジングが進んで、真鍮の鈍い光沢がアンティーク感満載です!
沸かしたお湯をかぶったり、肉の油が飛んだり、アルコールをぶちまけて火だるまになったり、7年分の燃焼記録がボディーに刻まれてます。
単体で持ち運ぶときは、こんな感じで五徳(エバーニュー製)とケースに入れてます。
オリーブと合わせると(軍用にも使われただけあって?)ミリタリーな感じが出ます。
50年以上前から形を変えない歴史と機能を持つトランギアアルコールバーナー。
昨今のプロダクトにも劣らん(おトラン)ギアなんです。