トラウト用の高級感のあるランディングネットがほしい、かつコンパクトに収納したい!
トラウトのランディングネットは、「いかに渓魚との記念撮影で映えるか」が大事なので、基本的に機能はほぼ無視します(主観)。
そんな中、あろうことかコンパクト性まで求める人には、ランディングネットを諦めてハンドキャッチを推奨したいところですが、
実は、写真映えして超絶コンパクトなランディングネットをこっそりと所有してましたので、紹介します!
nature&artというブランドの、その名も「コンパクションネット」!
職人さんのハンドメイドなので、最近はなかなか手に入りませんが、ぜひ手にして欲しい逸品です。
貴重な銘木を使った高級ランディングネット
トラウトのランディングネットといえば、どの銘木のどの部分をカッコよく使っているかが大切です。
コンパクションネットは、グリップ部分が独特の形状でまるまる銘木です(このグリップは花梨紅白)。
一般的なランディングネットは、ネットの枠部分も木でできてますが、コンパクションネットは折り畳むので枠部分はワイヤーになっていて、木を使っている部分は実質少なくなります。
ですが、逆にグリップ部分が独立して(独特の形状で)銘木が際立つように感じます。
グリップに刻まれたnature&artの刻印もカッコよくて、主張しすぎないデザインと配置が素敵です。
銘木の種類も豊富で上質、僕のネットの花梨紅白も最高級の質感(推測)で美しく、裏側はまた表情が違っていてたまりません!
裏側にはなりますが、僕はこの地図みたいな紅白の模様がお気に入りです。
ちなみに表裏で表情が違うのは、それぞれ別の木を使っていて、芯になる(中央)部分もまた別の木材を使う構造になっているからです。
芯部分を太くしているのはおそらく強度を保つため、僕のネットの芯部分はウォールナット。
1つの木材で作るのも贅沢ですが、こんな感じで銘木を組み合わせて作るのもまた、こだわりがあって贅沢です。
折り畳めてコンパクト、一瞬でネットが出せる
コンパクションネットの名前の由来で最大の特徴でもあるのが、コンパクト性能です。
折り畳んで収納した状態がこれです!
サイズ感をお伝えするとしたら、「卓球のラケット」です!実際にサイズを測ると全長26cmと超絶コンパクト!
開いた時のサイズがグリップ含め46cm(内径は33cm)なので、半分近くまで小さくなります。
横から見るとこんな感じで枠部分のワイヤーが折り畳まれて収納されてます。
収納するときは、ワイヤーをねじって3重にした状態で抑えながらケースに収めます。
コツを掴めば簡単にこの3重状態にできますが、最初は原理がよくわからずうまく畳めませんでした。。。
グリップと先端よりも少し奥のワイヤー部分の2点を持ってねじると、うまく3重になります(画像がなくてすみません)。
手を離すと(ケースから取り出すと)、一瞬でネットが開き、すぐに魚をすくえる状態になります!
勢いよく開くのでびっくりしますが、ワイヤーに関しても、ラバーコーティング?がされていて、マットな質感かつ握ったり開く際に当たったりしても安全で、かつワイヤーに癖もつきません。
コンパクト性能を実現しつつ、細部までしっかり考えられています。
カッコいい専用レザーケースに収納、移動時も邪魔にならない
通常ランディングネットはベストやリュックに吊り下げますが、コンパクションネットは専用レザーケースに収納した状態で腰やリュックに装着します。
(まずはコンパクト性能をお伝えすべく)先ほどは泣く泣くスルーしましたが、この専用レザーケースがめちゃくちゃカッコいい!
肉厚なレザーに太いステッチがレザー好きにはたまらない仕様、2年くらい使ってるので、表面もアジがでてきてます。
使うとき以外はこのレザーケースに入れた状態なので、移動時に(薮や木枝にネットが引っかかって外れたりなどせず)全く邪魔になりません。
裏側もしっかり作り込まれていて、ベルトを通して腰に装着できる構造になってます。
排水用に穴まで空いているこだわり、少し見えにくいですが、nature&artの刻印も素敵。
両側のレザーを縫い合わせている部分ですが、びっくりするくらい分厚くしっかりしています。
レザーマニアの方なら共感いただけるかと思いますが、ついつい磨き上げたくなるような形状です。
オーダーで、銘木の切り出す場所まで選べる
作られて販売されるものもありますが、僕はお店(ナチュラリストリバーサイドさん)のオーダー会で購入しました。
こんな感じで、グリップに使う銘木(外側と内側)、ネット(色)、レザーケース(色)を選択します。
ランディングネットのサイズも大小2種類あって、僕は小さい方を選びました(実測:全長46cm、内径33cm)。
グリップの銘木(外側)については、すでに切り出されたものもありましたが、僕は木材から切り出す場所を選んで作ってもらいました。
こんな感じで外側と内側の木をどう切り抜くか、(サイズ的にほぼ選択肢がなかったのですが)30分以上、書いたり消したり無駄に悩んでようやく決定。
下の木片の切り抜き結果がこうなりました!磨きをかけてる分、少し紅白の領域が違ってます。
自分で切り出しも決めた分、より一層愛着がわきます。
そして個人的には、レザーケースのボタンを真鍮に変更してもらえたことが感動でした。
本来はレザーの色(ブラックかヌメ革のキャメル)のみ選択できて、ボタンは銀色固定なんですが、相談したところ、特別に真鍮製のボタンに。感無量です!
ちなみにコンパクションネットのお気に入りショットがこちら、ダム上流でニゴイと思ったら43cmアマゴだったという奇跡の(ちょいと恥ずかしい)シーン。
しゃくれた顎がコンパクションネットのグリップ形状にビタっとはまって気持ちいい、印象に残る1枚。
nature&artのコンパクションネット、コンパクトなのにインパクトをしっかり刻める最高級ランディングネットです。